六聖都市物語

六聖都市物語 序章

世界は文字通り六つの財閥によって支配されていた。

国家はそれぞれが首相、または象徴的な存在を置き、その存在をアピールしてはいたが、
六財閥の力なしにはその存在すらも危うい、もろいものであった。

故に、六財閥は経済はもちろん、各国の政治に対しても、直接ではないが強い発言力をもつ。
それらの財閥の支配者は『総帥』、または『トップ』と呼ばれていた。

また、財閥内にて、総帥に次ぐ権力の保持者は『セカンド』と呼ばれていた。
各財閥ともセカンドは十人程度存在し、総帥を補佐し、直属の担当部門子会社の社長でもある。

財閥の最高機関は、総帥を中心としたセカンドとの合議制の場合もあれば、総帥の独裁の場合もある。
これは、それぞれの財閥、そして時代により異なっていた。


ここ六聖都市は、そんな世界の中でも、最も重要な役割をもつ場所である。
なぜなら、六つの財閥全てが、ここに本拠地を置いているのだから―。